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  • こんにちは。守口市会議員団です。

    保育環境を守れない寺方・南保育所の二中への移転

    [2013.1.15] -[インフォメーション]

    拙速な事業遂行は守口の将来に禍根を残すことに

     

     昨年12月議会直前まで提案が予定されていた債務負担行為の追加補正に守口市立第二中学校の耐震診断及び耐震改修実施設計業務がありました。すでに予算書にも明記されていましたが、突然取り下げられたものです。

     


     その債務負担行為の内容は、寺方保育所・南保育所を統合して、第二中学校北東にある三階建の15棟に移転するために、その建物が耐震性があるかどうか、なければ耐震改修工事を行うための実施設計をするための予算でした。


     12月議会では取り下げましたが、平成25年度当初予算に計上するために動きが活発になっています。


     寺方・南保育所が統合され移転する予定の第二中学校の15棟は、三階建の814㎡の建物で、昭和50年に建設されていますから「新耐震」基準に基づいて建設されたものではなく、耐震基準をクリアしていないことは当然予測されます。


     そればかりか、建設以来38年が経過しています。一般に、RC構造の学校の減価償却の耐用年数は47年です。技術的な面では、コンクリートが生まれて200年余りですから実証されていないのが現状ですが、守口市は昭和41年に建設され平成4、5年にコンクリートの劣化を防ぐために外壁を覆う工事を行った市民会館は耐用年数を過ぎ、使用に耐えられないとして廃館するとしたのですから、46年、47年が耐用年数であると考えているはずです。


     普通は「コンクリート建物の残存寿命については、1つの目安として、コンクリート躯体の中性化や圧縮強度の試験によるほか、建物の機能や経済的要素からの将来的利用価値を見極め、総合的に判断することが重要であると思われる」と、されています。大規模改修で建物の寿命が延びるのかどうかについても議論が分かれています。


     建築以来38年が経過した建物を耐震改修だけではなく、建築物の長寿命化のための改修工事も合わせて行わなければならないとなれば、どれほどの投資金額となるのでしょう。
     この第二中学校は第四中学校と統合して旧守口高校跡地に移転する計画で、統合する新中学校は校舎は新築します。また、第二中学校へは、寺方小学校と南小学校を統合して移転し、新しい統合した小学校の校舎は新築します。


     そうすれば、保育所は平成25年に統合して移転する計画ですから、保育所が移転した後、小学校旧校舎の取り壊しと新築工事が行われることになります。


    寺方保育所と南保育所の統合は、待機児童解消の名目もありますから、0歳児保育も行われる予定です。解体工事や新築工事期間中の子どもたちの保育環境は守れるのでしょうか。工事が終わった後も、新築された小学校校舎と、40年近く使用している古い建物の保育所が同じ敷地の中に並立する異様な風景となります。


     また、運動能力の発達段階の小学生と、0歳児からの乳幼児とが同じ校庭で遊ぶことが本当に可能なのでしょうか。万一事故が起こった場合、責任は福祉事務所がとるのでしょうか、それとも教育委員会に責任が問われるのでしょうか。

     西端市長は「維新の会」の勢いのあるうちに「成果」をあげたいのでしょうが悔いを千載に残すことがないように熟慮することが必要です。