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  • こんにちは。守口市会議員団です。

    守口市議会2月定例会が閉会   懲罰・共同提案離脱・発言取消し等、異例づくめ  会期も三度にわたって延長し年度を超える

    [2012.5.14] -[議会報告]

    2月23日に開催された守口市議会2月定例会は、3度にわたり会期が延長され年度をまたがって4月26日にようやく閉会されました。
     最初に会期が延長されたのは、守口新政会の甲斐議員が代表質問で会議規則に違反して通告外の質問を行ったことに端を発した、2度にわたる懲罰委員会審査、そのさなかに提出された「議長不信任案」審査によるものです。

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    常軌を逸した表現の「議長不信任案」を否決

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     守口新政会の代表質問での通告外の問題では、議長が「通告外である」として質問者に注意を与えたところ、議長の注意に従わず9月議会でも同じようなこと(通告外質問)があったのではないかと発言したため、休憩に入り、円満解決のための調整が行われました。

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     守口新政会は、9月議会で通告外の質問があったことを証明できなかったため、質問者は一旦は「発言を取り消します」と言ったにもかかわらず会派で協議したところ態度を変えて「発言は取り消さない」と前言を翻したばかりか、前代未聞の「議長不信任案」を提出しました。

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     その内容は、「政治家として失格であるのは疑う余地もない」とか、「多数派議員の傀儡」であるとか「人間性すら疑われる人物」であるなど、議長の人間性をも否定する常軌を逸した文章の羅列であり、真崎議員は「自らの失態を覆い隠すために提出された本決議案に私は大きな憤りをもちながら、法と正義の名において反対する」と、反対討論を行いました。

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     当然のことながら「議長不信任案」は反対多数で否決。議会の良識が守られました。
     その後、甲斐議員に対して懲罰動議が出され、守口市議会では53年ぶりに懲罰委員会が開催されました。

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    議員特権を主張し陳謝文朗読を拒否

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     懲罰委員会では、甲斐議員が9月議会でも通告外の質問があったと主張したが、そのような事実がなかったことが明らかになったため、突然「通告内であった」と、主張をすり変えたことが明らかにされました。議長の再三にわたる発言の取り消しを求める要請を無視したため、本会議場での陳謝文の朗読による「陳謝」が相当との懲罰が決定しましたが、甲斐議員は、あくまで「通告内」であったと主張し朗読を拒否しました。

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     本会議前の議会運営委員会では守口新政会幹事長が「陳謝文は読めない」と宣言していました。

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     委員長は「陳謝文を朗読するということは委員会で議決されている。議決には反対であっても従うべきだ、それが議会制民主主義だ」「一般の市民の皆さんで言うとたとえば保育所の保育料が値上がりするという議案が出てきたときに全員が賛成するとは限りませんから賛成する人が多くなればこれは議決される。保育料は上がります。上がった保育料に対して反対した議員は保育料は前のまま払いなさい、前のまま払っといたらよろしいというのと一緒でね、これは大変なことになる。だから議決されるということはいくら自分の意思とは違っても議決されたら守らなければならない。」と、守口新政会の態度を改めるように要請しました。

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     しかし、「ほかの条例だったり議案だったりというのは話し合って賛成だったり反対だったり、少数意見であったら仕方がないと思うんですけど、だけど懲罰という議員の名誉にかかわっていることなんでそこは陳謝文は読めない。」とかたくなに拒否。

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     真崎議員は「それはおかしいと思う。『議案も条例も市民を束縛する。それは仕方がない、しかし、議員の名誉は別だ』と、いうのは、議員には特権があるということか。あなたの理屈はおかしい。」と、批判しました。

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     竹内議員は議員特権については何の反論もできず「私の言い方がおかしかったのか。そうであっても我々は陳謝分は読めない。」と繰り返すばかりでした。

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     懲罰委員会の決定である陳謝文の朗読を拒否した甲斐議員には再度の懲罰動議が提出されました。再度の懲罰委員会では「出席停止5日間」が決定され、本会議場時議決されました。
     懲罰委員会審査や、議長不信任案審査などで、予定通りには議事が進まず、3月30日まで会期が延長されました。

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    議員報酬の額を報酬審答申から10%削減

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     3月30日の議会運営委員会には守口市議会の7会派の代表者が連署した「議員報酬の臨時特例条例」が提出されました。これは守口市特別職報酬等審議会が議員報酬をこれまでの68万円から61万2千円に引き下げるよう市長に答申しましたが、これまでも議会は特例で68万円から6万円引き下げていましたから、今回も10%引き下げ55万8百円にしようとするものです。

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    この減額措置をめぐっては守口新政会と志政会の会派が旺盛に調整を重ね合意し、他の会派に協力を要請したものでした。


     そこで、本会議場での趣旨説明は守口新政会の代表である江端議員が行うことが議会運営員会で決定されました。

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    自らまとめた議員提案から離脱したばかりか反対に回る暴挙

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     ところが、議会運営員会の最後に、甲斐議員の懲罰に関する竹内議員の反対討論中に自分を名指しした不穏当・無礼な発言があったので取り消しを求めるとの立住副議長の発言をめぐって竹内議員が反発。発言の取り消しには応じない、他会派との信頼関係がなくなったので議員報酬に関する議員提案から江端議員を離脱させると言い出しました。

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     このことをめぐって再び会期は延長、さらには、この間の守口新政会と志政会の減額の調整をめぐっての事実関係の議論で3度会期が延長されました。

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     4月26日最終本会議では、守口新政会を除く6会派は全体で合意した55万8百円を提案し賛成多数で可決されました。しかし、守口新政会(江端・竹内・甲斐)は自らが調整しまとめたこの特例条例に反対の態度をとり47万円まで引き下げる条例を提案しました。さらには、竹内議員の発言を取り消す動議が立住議員より提案され、賛成多数で動議は成立しました。

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     議長は竹内議員に動議が成立したことを告げ、「どうしますか」と竹内議員に尋ねました。竹内議員は間髪いれず「発言は取り消します」と、自ら取り消すことに同意しました。

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     発言の取り消しをかたくなに拒否し続けたうえで、信頼関係がなくなったとして、議員報酬10%削減の共同提案から離脱まで行っておきながら、突然の態度豹変でした。

    真崎議員は討論で「この背景には月額55万円を確定しておいて、市民向けに自分たちは47万円まで引き下げる条例を提案したとするパフォーマンスではないか」と疑問を呈しましたが守口新政会からは何らの反論もありませんでした。

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     守口新政会の江端議員が月額55万800円に減額する特例条例制定でで他の会派をまとめ、それ以上に減額はない環境をつくっておきながら、些細なことを理由に共同提案から離脱し、否決されることを見通した中で、市民向けにはさらに引き下げの47万円の条例提案を行うという姑息な作戦ではなかったのかという疑問が払拭されません。

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     なぜなら、竹内議員へ対する立住議員り発言取り消しの要請が信頼関係がなくなり共同提案の離脱の理由になったにもかかわらず、竹内議員は、本会議でいとも簡単に取り下げを行ったからです。

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     甲斐議員は最後まで発言取り消しを認めず、懲罰処分になっています。一方、竹内議員は簡単に取り消しに応じています。あまりにも落差が大きすぎます。それはつまり、信頼関係をなくしたという立住議員の取り消し要求が、「些細なこと」であることの証明にほかなりません。 したがって、最初から書かれた筋書きではなかったかという疑念の根拠は一連の竹内議員の態度にあります。

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     いずれにしても、55万800円の月額報酬を受け取りながら、47万円にまで引き下げ提案を行ったという守口新政会の態度は、結局、市民向けのパフォーマンスに過ぎなかったのではないでしょうか。