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  • こんにちは。守口市会議員団です。

    守口改革ビジョン(案)は誰のための改革か

    [2012.1.14] -[インフォメーション]

     昨年末唐突に提示された「もりぐち改革ビジョン(案)」は本当に市役所内の合意を得たものでしょうか。市民のニーズの動向を調査したうえで、市民の意向に沿ったものになっているでしょうか。「行財政改革プロジェクトチーム」という一部の職員の臨時組織の机上の空論になっていないでしょうか。 .  守口市民が求めているのは「もりぐち改革ビジョン(案)」に示されているような施策でしょうか。存続する公共施設を限定し、その限定された施設の建て替えの為に廃止した施設の土地を売り払うというのが今後の公共施設の在り方の基本方針です。 .  1月11日の全議員説明会で象徴的なことがありました。市民球場についてです。市民球場は「市民球場の利用は一部の市民に限定されており、年間5千万円近くの管理コスト(税金)を投入して球場を持ち続けるべきかどうか(当初のPT案では持ち続けるべきではないと断定されていました)。多くの市民が集うことができる空間整備により、市民全体の有益性を高めるべきではないか」として、廃止を含めて検討し平成24年度末までに結論を出すとなっています。 .  議会からは「一部の人が使用する公共施設はけしからんのか。公共施設は市民全員が使用しなければならないのか」と質問が出ました。それに対して「より多くの市民が利用できる施設に変えていくことにより大枝公園の再整備をしたい」と、理事者側は答えました。 .  それではどのように大枝公園を再整備するのかと言えば、その方針は決まっていません。今後10年間の財政推計が提示されていますが、そこにも大枝公園の再整備の事業費は計上されていません。 .  つまり、市民球場は一部の人しか利用していないから廃止をするが、そのあとのことは何も決まっていないということです。施設の廃止だけが決まって、後は知らないという無責任な「ビジョン」というのがその正体です。 .  また例えば老人福祉センターでも同じです。「ビジョン(案)」では「・入浴施設は不要(当初のPT案ではB型施設へ転換と明記されていました)。高齢者の活動の場としての機能は、公民館の再編整備など、他の施設において確保が可能。新たなコミュニティ施設への集約を図ることで、効率的な運営が可能。」として公民館の再整備に合わせて廃止するとしています。また、入浴施設は平成23年度末、つまり今年の3月末で廃止としています。 .  これも議会側の質問に答えて「老人福祉センター、菊水、佐太の2か所については解消する。新たなコミュニティー施設に集約化を図る。老人福祉センターの名前はなくす。場所をどこにするのか、何か所にするのかはまだ決まっていない。」と、理事者側は無責任なことを述べています。 .  このように、廃止だけ、カットだけが決まって、そのあとは何も決まっていないという事項がこの「もりぐち改革ビジョン(案)」にはほかにも多く見られます。 .  改革というのは市民生活がより向上するために行われるというのが大前提ではないのでしょうか。「もりぐち改革ビジョン(案)」でも、<改革の基本的考え方>としての一つに「市民サービスの水準は維持する(当初PT案では落とさないとしていました) ~さらなる市民満足度の向上をめざします~」と述べています。 .  しかし、その実態は、市民サービスの切り捨て・公共施設の廃止・縮小という紛れもなく市民サービスの水準は大きく降下します。これが西端市長の言う「改革」の中身です。守口市の市民は本当にこのようなことを望んでいるのでしょうか。