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  • こんにちは。守口市会議員団です。

    平成26年度大阪府内各市の決算比較でわかる守口市の現状 借金に依存し、独自の福祉施策は低く 単独建設事業に税金を費やす

    [2016.1.28] -[新守口]

      大阪府は府内各市の平成26年度決算の状況を公表しています。その比較を見れば守口市の問題点が見えてきます。

     
    生活保護などの国の制度による扶助費は高位だが、市独自の扶助費は極端に低位
     
     左の表は順位が府内31市における順位で、金額は一人あたりの額を表しています。守口市の扶助費(住民福祉を支えるための経費で、「生活保護」など国の法律に基づいて支出するものと、自治体が独自に支出するもの⦅単独事業⦆とがある。「児童福祉」には子どもへの医療費助成や公立保育園運営費など、「老人福祉」には特別養護老人ホームや包括支援センターの運営費など、「その他」には災害救助費などが含まれる。)は一人当たり14万4千5百円余で門真市に次いで2位と高位ですが、守口市独自の扶助費はそのうちの8千5百円弱と、極端に低位(31市中25位)になります。これはほとんどが国基準による扶助費で守口市独自の福祉施策が少ないか、もしくは使いにくいということをあらわしています。単独扶助費で1位の摂津市は一人当たり扶助費の総額が11万円のうち2万1千7百円と20%が単独の福祉施策による扶助費ですが、守口市ではわずかに6%にしかすぎません。これは守口市の福祉施策の貧困をあらわしています。
     
    歳入に占める借金の割合は守口市がダントツの1位
     
     次に歳入の構成をみると守口市がいかに借金に依存しているかわかります。
     歳入総額に占める借金の割合は、交付税の代替である臨時財政対策債も含めて平成23年度決算では6.4%と一ケタでしたが、平成26年度は下の表(地方債依存比率)にあるように15.1%と二桁で、府内31市の中でも1位という最高位です。守口市はこれまで財政が厳しくても次世代にツケを回す借金には依存しないようにと気を付けてきました。しかし、西端維新市政になって堰を切ったように市債を乱発し、借金に依存するようになっています。
    平成24年度の借金依存比率は11%、25年度は14%、そして26年度が15.1%と西端市長が就任して3年間の決算は、借金への依存度が年々高くなっていることを示しています。
     
    福祉施策には税金を使わず公共事業に税金を投入
     
     借金残高は平成23年度473億円、平成24年度503億5千万円、平成25年度532億円、平成26年度588億円とわずか3年間で1.24倍になっています。
    守口市独自の福祉施策は少ないのになぜ、借金依存度が高くなっているのでしょうか。裏のページの表(単独建設事業)が示すように守口市は標準財政規模で割り戻した率で第一位になっています。31市中6位(北河内7市では2位」の交野市の約2.5倍、31位の四条畷市の8倍という率です。31市中2位の泉佐野市での比率
    は14.7%で守口市はその1.8倍です。
     守口市の標準財政規模の4分の1以上が単独建設事業(普通建設事業のうち国の補助基準額に上乗せして市独自で行う建設事業・国の補助金がなく借金と市のおカネで行う建設事業)で、歳出総額の18%弱が普通建設事業費になっています。歳出総額に占める普通建設事業費の割合も31市中第一位で、2位の高石市15.4%を大きく引き離しています。北河内の各市では15位に交野市が8%弱でつづいています。
     守口市の普通建設事業総額は117億3千万円でそのうち単独事業が79億8千万円となっています。
     平成23年度の単独建設事業は6億3千万円、24年度が11億2千万円、25年度が31億7千万円と年々増え続け平成26年度は平成25年度の約2.5倍、平成23年度の12.7倍にもなっています。
     
    歳入での自由に使えるおカネの比率は大阪では最下位に
     
     歳入の構成では守口市は、借金依存体質になっていますが、さらに大きな問題は一般財源の占める比率が低いということです。地方税、地方譲与税、臨時財政対策債、地方特例交付金等、地方交付税等一般財源と呼ばれる「制限がなく自由に使えるおカネ」を歳入総額に占める割合でみると、49.9%でわずかに半分に届かず、31市中最下位です。トップは柏原市で68.1%、北河内でのトップは枚方市の66.9%(31市中2位)となっています。
     また、その一般財源に基金取り崩しや財産売り払い収入を加えた一般財源等も同様に53%で最下位です。同様に1位は大阪狭山市の72.7%で北河内では交野市の71%(31市中2位)となっています。
     また、この一般財源等のうち、各市において一般的かつ経常的に収入される経常一般財源比率も守口市は最下位です。歳入総額に占める経常一般財源比率は41.8%で半分にもなりません。
     歳入総額に占める一般財源や経常一般財源が他市と比して最下位にあるにもかかわらず借金に依存して単独建設事業を進めているところに守口市の問題点があります。
     
     西端市長は、職員を前に年頭のあいさつで黒字になったが依然として財政は厳しいと述べましたが、だれが厳しい財政にしているのか、自らが省みるべきです。