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  • こんにちは。守口市会議員団です。

    新守口№2420 8月25日  夏が来るたび楽しみにしていた小学校プール開放 

    [2019.10.2] -[インフォメーション新守口]

    夏が来るたび楽しみにしていた小学校プール開放

         責任を大阪府に転嫁して、一方的に事業廃止

       

     

     生涯学習・スポーツ振興課からのお知らせ
    プール開放事業について
     令和元年度より、プール開放事業は中止いたします。

     守口市のホームページに掲載されている文章です。中止する理由も示さず、市民の意見も聞こうともしていません。

    お友達に教えてもらって~大久保小学校プール開放に♪
    監視員さんが5人いて、危険な子には即注意!?
    ピーッッ!!
    おかげで、小さな子も安心して遊ばせれる(*^^*)

     守口市で育って結婚してからも守口市に住んでいる女性のブログです。喜んでいる姿が目に見えるようです。
     こんなに喜んでいる市民の声があるにもかかわらず、たった1行のお知らせでプール解放事業を中止する守口市の姿勢は強権的すぎます。
     平成17年まで守口市には5カ所の市民プールがありました。左表上段は平成15年度の市民プールの利用者数で、下段は平成17年度の小学校プール開放事業の利用者数です。

    市営プール 日吉プール 大枝プール 橋波プール 八雲プール 藤田プール
    利用者数 4703人 7708人 9359人 7081人 11544

     

    プール名 南小学校 守口小学校 大久保小学校 錦小学校 橋波小学校 藤田小学校
    開設日 8/4~8/14 8/4~8/14 8/5~8/14 8/15~8/24 8/15~8/24 8/15~8/24
    利用者数 1040人 900人 1800人 700人 1200人 1700人
     
     平成17年度の予算議会で当時の市長は市営プール条例の廃止の議案を提出しました。それは市営プールの老朽化による維持補修費の増高によるものであると説明し、その代替として各小学校のプール開放事業を無料で行うと表明したのです。市営プールは合計4万400人が利用していましたが、小学校プール開放事業は子どもと同伴の保護者に限定したうえに開設期間が限定されていたため7400人の利用となっています。
     それでも、当時は子どもの楽しみであるプール遊びについてできるだけサービスを維持しようと、市長部局も議会も知恵を出し合って対応してきました。
     西端市政になってから一方的に市長部局が提案し、議会が嫌なら否決をすればいいという、強権的な姿勢が目立つようになりましたが、この小学校プール開放事業もその表れです。
     今年の予算を審議する2月定例会の市民環境委員会では日本共産党市議団の酒井みちよ議員(当時)が取り上げて追及しています。
    それに対して、「平成20年に大阪府遊泳場条例といいますプールの一般開放に関しての条例が改正されまして本市の小学校の既存プール、その時点で全て一般開放を行う場合には、衛生設備の設置基準を満たさないこととなりました。その後も経過措置ということで、旧基準に適合していたプールにつきましては、引き続きプール開放を継続してまいりましたけれども、公衆衛生上、健康リスク、やはり基準に合っていないということです。」と、市長も理事者も同様の答弁を行っています。
     平成17年度から始めた事業でその3年後には大阪府の条例が改正されて基準を満たさなくなったというのであれば、平成20年度にこの議論が出ていないことがおかしくなります。
     大阪府の条例の改正で設置基準が満たされなくなったまま29年度まで12年間も放置しておいて、いまさら大阪府の「設置基準」を持ち出して事業廃止というのでは市民は納得できません。
     平成30年度は、大阪北部地震による各小中学校のブロック塀の撤去・改修工事が行われたために小学校のプール解放事業は中止になりましたので「今年は」と子どもも保護者も楽しみにしていたのに事業廃止となってしまいました。
     守口市の「小学校プール開放事業」の担当保健所は茨木保健所です。茨木保健所の平成29年の「立ち入り検査結果について」という文書によれば、守口小、佐太小、橋波小、藤田小のいずれの小学校のプールの水質も基準内であることが証明されています。
     施設基準については、「指導事項」として
    ①循環水の量を把握する ため、循環ろ過装置に 量水器等を設けること
    ②新規補給水量を把握す るために、遊泳水槽ご とに専用の量水器等を 設置すること
    ③洗浄水を自動的に放水 する等、利用者が確実 にシャワーを浴びられ るよう対策を講じるこ と
    ④プールにおける遊離残 留塩素濃度が常時0. 4㎎/Lを確保できる ように対策を講じるこ と
    と、しています。水質に関することで遊離残留塩素は4校のプールで検査時には0. 4㎎/L以上でしたが、ここでは「常時」確保できる設備の設置を求めています。
     しかし、茨木保健所の担当者は、「現在の設置基準に満たないから直ちに危険だとは考えていない。すぐに設置基準を満たせという指示もしていない。」と、述べています。指導事項につついては「設備が古くなったり、故障したりして改修するときには現在の設置基準を満たすことが求められています。」としているのです。
     大枝公園の再整備や、統合した学校の新築、都市計画道路の整備など、派手で人目を引く大型公共事業の推進の陰で、市民が大切にし、ささやかな楽しみにしていた施策の一つである小学校プール開放事業は市民の議論もないまま、一刀両断に幕を閉ざされました。