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  • こんにちは。守口市会議員団です。

    大阪府の寝屋川流域大規模水害タイムラインが策定される

    [2019.6.17] -[新守口]

    急がれる守口市のタイムライン策定計画

     大阪府は昨年8月に「寝屋川流域大規模水害タイムライン」を策定しました。
     タイムラインとは「災害の発生を前提として、防災関係機関が連携して災害時に発生する状況を予め想定し共有した上で『いつ』、『誰が』、『何をするか』に着目して、防災行動と、その実施主体を時系列で整理した計画で、事前防災行動計画とも言われています。
    台風等によって災害の発生が見込まれる場合にタイムラインを運用することで、関係機関の円滑な連携が図られるとともに、先を見越した適時的確な防災対応を行うことができます。」と説明しています。
     さらに、タイムラインの効果として、「・タイムラインで、先を見越した早めの行動が安心・安全に。・タイムラインで、予め役割を決めて、動く。・タイムラインは、顔の見える関係を作る。・タイムラインは、首長の意思決定を支援する。・タイムラインを防災チェックリストに、漏れ・抜け・落ちの防止に。・タイムラインのふりかえりが改善につながる。」としています。
     守口市や門真市など寝屋川流域の11市と大阪府や国が協力して「寝屋川流域整備計画」を策定し、治水施設の建設や流域対策など河川と下水道と流域が一体となった治水対策を進めてきました。地下河川の建設などがそれです。
     しかし、近年の集中豪雨は例えば平成24年8月には時間対大111ミリ、総雨量159ミリといった大きな降雨が発生しました。それは、施設の建設というハード対策だけではなく住民の避難に関するソフト施策が重要になっていることを表しています。

     そこで、これまで積み上げてきたソフト施策を時間軸(タイムライン)に特化して整理することにより災害発生数日前からその時々に応じた早めの対応で被害の縮小を目的としてこのタイムラインが策定されたものです。地震などの突発的災害と異なり、台風などの風水害は数日後の状況がかなりの精度で予測が可能であることから、先を見越した対応で、被害を最小限に抑えることができます。

    タイムラインとは「時刻表や時間割」「行動計画」特に、防災行動計画

     しかし、守口市民にとっては流域全体計画では不十分で、守口市独自のタイムラインの策定も急がれます。特に守口市では、大阪府から寝屋川流域河川の氾濫防止のために寝屋川推計への排水を一時的に制限する命令が課せられると定められており、大阪府が策定した流域全体のタイムラインにも規定されているのため、策定が急がれます。
     守口市では、ようやく今年の5月に入って、タイムラインの講演をを通じて関係職員の意識の共有を図りつつタイムラインの素案を作成し、6月半ばに守口市のタイムラインの策定を行う予定です。
     タイムラインはあくまでも被害を最小限に抑えるためのソフト施策の時間割ですから、基本は地下河川の早期建設、貯留施設の建設などハード面の施設整備の早期建設であることを忘れてはなりません。